上越市・糸魚川市・妙高市・柏崎市・新潟県全域の皆様へ【障害年金申請をお考えの方へ】
『歩くことをあきらめない ― 脊髄小脳変性症とともに生きる依頼者様が教えてくれたこと』
「最近、歩き方がおかしいよ。病院に行った方がいい」
職場の同僚からそう声をかけられたとき、ご本人はまだ、自分の身に何が起きているのか分かっていませんでした。平坦な道を少し歩くだけで体のバランスが取れない。階段を下りるときは、手すりを両手で握りしめないと足がすくむ。令和2年の夏、そんな小さな違和感から、この方の長い闘いが始まりました。
地元の病院を受診し、MRI検査の結果告げられた病名は「脊髄小脳変性症」。根本的な治療法が確立されていない、進行性の神経難病でした。
それでもご本人は、月2回、やがて2か月に1回の通院と、朝晩の服薬を欠かさず続けながら、長年勤めてきた仕事を続けようとされていました。しかし病はゆっくりと、しかし確実に進行していきます。令和7年の春には歩行がひどく不安定になり、職場でも自宅でも歩行器が手放せなくなりました。運転はあきらめざるを得ず、通勤は高齢のご両親による送迎に頼るしかない。それでもこの方は、「働き続けたい」という思いを捨てませんでした。
そんな中、歩行器を使っていたにもかかわらず、勤務先で転倒してしまいます。自力では立ち上がることも、動くこともできませんでした。駆けつけたのは、この時すでに高齢だったお母様でした。
その後、頸椎の手術と長期のリハビリを経ても、歩行機能は戻りませんでした。約3か月間、懸命に機能回復訓練に取り組まれましたが、退院後は自宅で車椅子を使う生活となりました。入浴、食事、着替え、トイレ ― 生活のあらゆる場面で介助が必要になり、さらに病気の進行によって言葉が聞き取りにくくなる構音障害も現れ、電話一本かけることさえ難しくなっていきました。文字を書くこともパソコンを操作することもできなくなり、長年勤めた仕事も、ついに退職という決断をせざるを得ませんでした。
今、この方の生活を24時間支えているのは、80近いお母様です。「目を離すと転んでしまうのではないか」と、片時も気の休まらない毎日を送っておられます。
弊所がこの方のご依頼をお受けしたのは、ちょうど生活のあらゆる場面に介助が必要となっていた時期でした。要介護認定や身体障害者手帳の交付を受けられていたものの、日々の通院と介護に追われるご家族にとって、障害年金の申請書類をご自身で一から整えることは、現実的にとても難しいものでした。
私たちは、発症からの経過、日常生活の状況、ご家族の負担のひとつひとつに耳を傾け、診断書の内容が実際の生活実態を正しく反映するよう医療機関とも連携しながら、書類を積み上げていきました。そして今回、無事に障害年金の受給が認定されました。
脊髄小脳変性症のような進行性の病気は、外から見ただけでは、ご本人やご家族がどれほどの困難を抱えているのか、なかなか伝わりません。「まだ大丈夫」「もう少し自分でやってみよう」と無理を重ねているうちに、申請のタイミングを逃してしまう方も少なくありません。
弊所は、障害年金の専門家として、書類作成の技術だけでなく、その方がこれまで歩んでこられた道のり、そしてこれから歩んでいかれる道のりに、丁寧に寄り添うことを何より大切にしています。今回のケースも、ご本人とご家族の「これ以上、誰にも相談できずに抱え込みたくない」というお気持ちに、少しでもお応えできたのではないかと感じています。
もし今、原因の分からない体調の変化や、進行性の病気による生活の困難を抱えて、「誰に相談すればいいのか分からない」と感じていらっしゃるなら、どうか一人で抱え込まず、私たちにお話をお聞かせください。あなたの、そしてご家族の毎日が少しでも軽くなるよう、全力でサポートいたします。