この方は、現在40代。初めて受診したのは20歳頃のことで、当時は暗いところで見えにくくなって、何だろうと思って病院を受診した。精密検査の結果、「網膜色素変性症」と診断された。
その後は現在の医療では治療方法がないため、定期的な受診もしていなかった。その間、徐々に病状は進行し、小さな段差に気づかずつまずく。歩いていて急に人が現れるように見えたり、前から人が歩いてきてすれ違ってもわからないことがあった。お店の自動ドア、ガラスのドアに思いっきり顔から身体ごとぶつかってしまったことがあった。明るいところでも眩しく感じる。全体が白っぽく感じる。再度受診した時には、相当病状が進行していた。障害年金については知人に教えてもらい、申請を検討されました。無事に障害厚生年金1級の支給が決定し、ご本人もご家族の方も大変安堵されておられました。